月: 2021年9月

  • 【Event】音楽の種まき「南房総&LovePiano」でスタンプラリーとミニLive開催

    【Event】音楽の種まき「南房総&LovePiano」でスタンプラリーとミニLive開催

     

    ル・ファーレ復興ソングプロジェクトによる、令和元年房総半島台風の復興ソング「虹を見たかい〜Have you seen the rainbow?」のCD収益金で、音楽家ならではの地域復興をテーマに、子ども達や音楽愛好家が音楽やピアノに触れる機会を作り、音楽で笑顔を届ける「南房総×LovePiano 音楽の種まきproject 」!

    「蜜蜂と遠雷?」をテーマにしたLovePiano3号機が南房総の道の駅にやってきます♪
    1週間の間、好きな時に好きに弾けるので、同じ時間に1ヶ所に集まることがなく、安全に多くの方が音楽を楽しむことができます✨是非、得意の1曲を弾いてみてくださいね!

    それでは、ここで2つのSPECIAL企画を発表します!

    SPECIAL企画01 

    道の駅ピアノスタンプラリーで
    プレゼントをもらおう

    LovePianoの設置に合わせ、南房総の、ピアノのある3つの道の駅で「スタンプラリー」を実施!!3つの道の駅をめぐって、プレゼントをもらおう!!(※先着100名様)

    スタンプラリー設置期間
    2021年10月29日(金)〜11月4日(木)
    ピアノ設置場所と演奏可能日時
    • 道の駅 三芳村「鄙の里ホール」  ヤマハ LovePiano

    • 道の駅 とみうら「枇杷倶楽部」  南房総の常設 道の駅ピアノ

    • 道の駅 ローズマリー公園「シェイクスピアホール」ステージにあるグランドピアノ

     

    SPECIAL企画02

    復興ソングプロジェクトメンバーによる
    ストリートLiveを開催!

    LovePiano登場記念として、LovePianoを南房総に呼んだ「復興ソングプロジェクト」メンバーによるストリートLiveを開催!
    3カ所のピアノでミニLiveを行います。

    10/30
    (土)
    鄙の里 13:00 → 復興ソング英語版 Have you seen the Rainbow?完成お披露目コンサート Sabine Kids & 堀川七摘
    枇杷倶楽部 15:00 → Afternoon Smooth Jazz WaKaNa
    10/31
    (日)
    ローズマリー 13:00 → え~ころ♡バーバンズ
    鄙の里 15:30 → Daydream Pops 網代芳明 & Kei (会場変更しましたのでご注意ください!)
      14:00 → R.S.P Blues Session Daigo Maznaga / 仲村宏晃
    11/03
    (水)
    枇杷倶楽部 13:00 → 風のあと咲き コンサート
    Keiko Yamaguchi featuring monk beat
      鄙の里 15:00 → 復興ソングプロジェクト 網代芳明 / Kei / Riyo / Mari / ゆう / え~ころ♡バーバンズ
     
    是非ぶらりと遊びにいらしてくださいね♪
    詳細はこちらでご確認ください!
     
     
  • 【Essay】アートと社会課題の新しい関係 クラウドファンディングによる「寄付」のリデザイン

    【Essay】アートと社会課題の新しい関係 クラウドファンディングによる「寄付」のリデザイン

    新しい時代の資金調達、クラウドファンディング 

    私が最初にクラウドファンディングに関わったのは、2017年、Sax奏者WaKaNaさんのファーストアルバム、Saxcess Storyの制作プロジェクトだった。WaKaNaさんはSmooth Jazzというジャンルのアーティストで、私とは、ル・ファーレ白浜の新棟オープニングレセプションで演奏を依頼した時からのお付き合いだ。当初は近隣から素敵なアーティストが出てきて嬉しい、という思いだった。

    しかしWaKaNaさんはなんと、その後間もなくクラウドファンディングで「世界へと羽ばたくためのCD制作プロジェクト」を立ち上げる。ロサンゼルス在住のプロデューサーやミュージシャンとのCD制作と聞いて最初は驚いたが、その思いを聞いていて胸が熱くなった。そして私も、フライヤーやサイトの英訳などで協力することになった。

    この挑戦に彼女は、西海岸のGreg Manning氏をプロデューサーに迎えた。そして「Smooth Jazzというジャンルで、世界に通用するアルバムを作りたい」と演奏する先々で率直に語り、最終的にこのプロジェクトは大成功を収めた。WaKaNaさんのアツい思いが文字通り、群衆、クラウドを動かしたのだった。

     

          

    社会課題とアートを繋ぐ

    ル・ファーレリゾートは、長い間「音楽のあるリゾート作り」にずっと取り組んでいる。そんな中「みんなで作るシリア展 with Yae」と題し、シンガーのYaeさんが歌うコンサートイベントを企画したことがあった。

    このイベントは、シリア支援をしている田村佳子さんが、紛争により約22万人が命を奪われた当時のシリアの状況に大変心を痛め、クラウドファンディングでCDを制作したことから始まった。Yaeさんがアラビア語で歌う「椰子の実」は、行き場のないシリア難民の切実な思いと重なった。

    このプロジェクトの大きな成果を持って、佳子さんは夫である山口泰さんと海を渡り、周辺国に避難しているシリア難民の方々に支援を届けた。これは「日本からもシリア難民の方々のことを想っている」という大きなメッセージとなった。社会課題とアートをこうして繋いでいくクラウドファンディングの試みは、この頃からだんだん見かけるようになってきたと思う。

     

          

    クラファンで温かい心を分かち合う

    昨年は私も、令和房総半島台風の復興ソング「虹を見たかい」と、FMシアター「風のあと咲き」、2回のCD制作プロジェクトでクラウドファンディングをした。普段オンラインにいないであろう地域の年配の方からも多くの反応があり、寄付のお知らせが一つ来るたびに地元への思いも一緒に寄せられているようで、胸がじーんとなった。また「風のあと咲き」の収益金は「安房生物愛好会」という地元の自然保護団体に寄付されたが、会長さんから丁寧な喜びのお手紙をいただき、ここでも心がポッと温かくなった。

    今、世の中では、様々な社会課題に対してたくさんのクラウドファンディングが行われている。「寄付」という行為も、従来のような「お金持ちが、困っている人を助けてあげる」というような一方通行的なものではなく、もっとお互いの心を分かち合うような、温かい気持ちのシェアに変わってきていると思う。

    人の心を癒すアートは十分に課題解決の一助となりうる。アートの力で社会課題を解決するムーブメントは、ファンドレイジングの進化を経て、これから益々大きくなっていくだろう。

    (ARTISTIC BAY BREEZE vol.3 2021.06.10 に掲載)